現場に好い加減な人がいる。
その人に頼むと一回では事がすまない。
電話すると「すみません。午後から持ってきます」とか「あれ。やってませんでした。これから何とかします」などと言うが、一週間たってもなんともならない。
これからなんて言わなければ良いのに・・などと皆が言う。
どうも・・それらを予想して彼に頼んでいるようだ。
そんなことだから、職人さんに迷惑がかかる場面も出てくる。
ところが髪一本のところで何とかする。
まんざらでたらめばかりではなく、最終的には帳尻を合わせるのである。
一方、現場で困った時「しょうがない。何とかしましょう。」と、一肌脱いでくれたりもします。
自分の会社に対しても好い加減なのだ。
その対応は まさに天性のもの としか思えない。
みんな・・あの人だからしょうがない、好い加減がウリだから・・・などと笑い飛ばす始末。
別の現場でその話しをしたら・・「●●さんですか」・・などと言い当てられ「あの人は好い加減だから・・・」などと、また笑顔で話す。
僕よりずっと人気者。誰もが彼の話をすると嬉しそうなのである。
呆れていると、ちょっと腕の良い大工さんが・・
「最近、好い加減な人がいなくなった。
あまりきちっとした事ばかりやってると肩がこってしょうがねぇー。
良いあんばい位が丁度良いんだ。
そんなきっかり図面通りには事は進まない。そんなことも覚えないとなぁ~」
・・などと設計一筋25年に説教を言う始末。
怒っていても呆れムードとなり、なんとなくニンマリしてしまう。
世知辛い世の中。
こんな人と会うと、ほんわかした気分になってしまうなどと・・不覚にも思ってしまいました。
そろそろ達人に4回目の催促の電話をしなくては。明日でなく、週明けにでも・・。
サッシュの調整なんとかしてぇ!・・と。。