今、建築関係者に会うと、まるで愚痴の言い合いのようだ。
基準法改正による確認申請の遅れや申請手続き作業の増加、材料値上げ、受注物件・金額減少、安く造ると思わせる商法台頭などなどと・・。
「本来、建築は楽しくあるべきだ」
などと言った所で、
「それどころでは・」という言葉が返ってくる。
おまけに新年日経平均株価も\2,000も下り、経済においては暗い年明けとなる。
なので、景気づけに明るい話題を一発。
昨日ブログの女性大工さんは 「押し掛け女大工」 である。
今から5年位前の話だと思いますが・・・。
当時、彼女は山形でスポーツクラブのインストラクターをしていたそうです。
何を思ったのか、ホームページでみつけた福島の工務店に「大工になりたいので、使ってくれ!」と直談判。いきなり彼女はやって来た。
(注1・実際になんて言ったかは不明、あくまで彼女の発言の趣旨です)
(注2.福島と山形は90kmほど離れています)
建築とはまったく無縁、しかも女性。困った工務店社長は「分かった。日当\1,000なら雇おう。」と言う。
しかるに彼女は大喜び「はい!!」と・・。
諦めさせようと思い言った社長はびっくり。しかし男に二言はない。
まったく建築に触れた事のない、福島に住んだことのない娘さんを大工の弟子として雇うこととなるのである。
日当\1,000と言ってはみたが、それで生活ができるはずもなく、まして最低賃金の定めもある。
翌月には日本プロ野球から米メジャーリーグに行った以上の何倍もの大幅収入アップ!!。
彼女の建築生活の始まりです。
周りからはいつまで続くのやらと思われましたが・・これがなかなかやります。
今では現場に溶け込み、誰が噂の女大工かはすぐには分からない。
はやく彼女の棟梁姿を見たいものです。
これからやって来る、彼女のような人達のためにも、夢のある建築界となりたいものです。