海秀の書・・建築プロジェクト名編 その1

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海秀こと遠藤悦子の書。書に建築への思いを込めた建築プロジェクト名の題字です。

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提灯祭りの提灯をイメージした「街」

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建物の形を模した「船」。

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音楽イベントの主宰もする施主。音楽と集いの楽しさを表した「集」と「楽」。

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屋根の形を模した「家」。

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仏具専門店の思いを「ば」に込める。

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旦那さんからのプレゼント!の家は「夫婦」の50年間と屋根を模した「家」をイメージする。

・・・つづく

カズオ・イシグロを探して

昨年一年がかりでカズオ・イシグロ文学8冊を読破する。これまでノーベル賞作家に縁が無く、自分にとっては画期的なことだ。大江健三郎を10ページで断念した過去をもつ。

 ものごころ付く頃にテレビがやってきた。そこに流れる漫画の虜になる。野山を駆けまわり、夕方テレビで漫画を見、夜漫画を読む生活が続いた。思春期になると漫画ばかりでは格好がつかず、少し本を読むようになる。しかし建築を志すと一変し、専門書しか読まなくなり建築一色になる。いわゆる漫画育ちの建築馬鹿だ。たまに読むのは歴史物くらいで「彼らがどう生きたか」を求めた。そんなこんなで40代に入った頃にやっと小説を読みだしたほどだ。読みだしたと言っても寝る前の30分位なのだが・・・。

 そんな身で大胆にもどうしてイシグロ文学に飛び込んだのか、それは昔からスピーチに弱い側面があるからだ。バラク・オバマYes We Can!や広島スピーチはいつでも全文を読めるようにしてあり、ケネディーやキング牧師も熱い。どうも感動癖があるようだ。今回もそう。彼のノーベル賞受賞スピーチを読み、アッという間に虜になってしまった。・・ちなみに昨日の「イチロウへのディー・ゴードン内野手の新聞広告」にも感動!した…。

 8冊の小説の舞台はそれぞれ。日本が2、上海が1、イギリスが2、東欧が1、そして短編集が1冊で、それぞれが面白く興味深い。中でも驚かされたのは「充たされざる者」。世界的ピアニストが東欧のとある町に訪れて・・と言う内容だ。たった4日間?の出来事が938ページに渡る。4日間?としたのは、読み終えた時、もはや日にちなどは分からない状態になったからだ。なにせ938ページだ。「充たされざる者」とは読者(自分)ではないか・・と感じる。モヤモヤした気持ちで翻訳者のあとがきを読めど、充たされる事はなかった。恐るべきイシグロ文学なのだ。もしこの作品を読まれる方がいれば、8冊のうち始めと終わりは外した方が良い。他7冊作品のうち最新作と、イギリスのブッカー賞受賞作、そしてノーベル賞受賞作の3作が特に惹かれた。

 読破3か月が過ぎ、いまだイシグロ・ロスから抜け出せないでいる・・・。そしてまた今夜、戦中戦後の日本が舞台の「浮世の画家」がテレビで放映される。もちろん録画予約をした。

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スーパーラジオ体操

スーパーラジオ体操をしだして5年目の春を迎えた。
 知っての通りスーパーラジオ体操はラジオ体操第一を3回超える回数繰り返す体操だ。自分が命名した。
 それまで「死なない程度に不健康」を美徳としていたが、一変、体操親父に変身。
 きっかけは腰痛だ。腰痛に悩まされ5年前に腹筋を始めたが、1年経過も改善しなかった。多方面の方から腹筋だけでなく背筋も鍛えるべき・・とのアドバイスを頂く。しかし、われ背筋の運動を知らず。ひとまずラジオ体操を3回繰り返すことを始めたのが4年前。
 それから3回が、5回、8回、10回、12.5回、15.5回と増え、5か月前から1日18.5回というスーパーラジオ体操になった。当然、何回もやるのでラジオ体操の音楽などはかけない。10回で3~40分程度かかる。現在は時間がかかるので、昼と夜の2回に分けて実施する事が多くなってきている。こんなにやっている人がいるだろうかと思いながらやっているが、時には休日に31回というウルトラスーパーラジオ体操にも挑戦する。その時は筋肉痛となるのだが。自分にとってのスーパーラジオ体操はもはや体操ではなく、運動であり座禅となっている。
 結果、腰痛などからは抜け出す事ができた。その間腰痛にもなったが、それまで2週間続いた症状が2日か3日で治る。もし腰痛で苦しんでいる方がいればお試しあれ。
 尚、自分の経験から・・すぐに10回以上ラジオ体操をするなどは無謀でお勧めできない。スーパーラジオ体操は1日にしてならず・・なのだ。

「田園の家」もうすぐ完成

サニタリー前(北側)にバスコートを持つ「田園の家」がまもなく完成します。

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スコートには懸垂(けんすい)や雲梯(うんてい)用金具も設置。外・内部のブラインドの大きな窓を設け、北側に向かい開放的なトイレ・脱衣・浴室としました。

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四季の田園と共に暮らす家です。

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春ですねー。

「南東角の二世帯の家」現場の気配り

昨年末から始まった現場。
この冬、福島市では年末を除きまとまった積雪がなく、現場は助かっている。本現場は木工時最盛期。敷地状況から工事車両駐車には神経を使う。

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 正面ファサードの写真の左側に仮設電気・水道、仮設トイレを設けてある。それら仮設設備に目隠しを設け、仮設トイレ等が直接見えない工夫がしてあり、そこに工事看板が設置されている。

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中に入ると玄関部分に立派な仮設階段。工事関係者もクライアントも安心して2階に行ける。階段側面にはスリッパ収納の工夫。

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 仮設機材は完成時には無くなるが、建設のためのこの様な心配りが、事故を防ぎ素敵な建築を造るのだと思う。現場では大工さんの作業の音に木材が輝いていた。自分も負けられない。

仮設建築の状況調査

いわき市に2012年建設の仮設高齢者サポートセンター、2013年建設の仮設消防団施設の現状調査を行いました。仮設建築ながら6年を越える今も使用に問題ありません。しっかり使われていました。造る立場で言えば長く使われる事は嬉しいですが、使わねばならない状況を思うと複雑な気持ちとなります。

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賀正

新年 あけまして おめでとうございます。
皆さんにとって、尚一層すばらしき、夢ある、有意義な一年となりますようお祈り申し上げます。
本年もよろしくお願いします。

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陽がさし 風がなびき ぽっかり月が現れる

雲が流れ 雨がそそぎ やがて雪が舞いおる


それまで極端な運動不足

3年前意を改め 料理する後ろで運動をはじむる

ときが流れ 詩(うた)が流れ

いま 食堂には運動スペースが必要と思う

林檎が

「・・無けなしの命がひとつ だうせなら使い果たそうぜ・・」

と誘う

そう 僕らのすべきは 精いっぱい生きること

 建築もその道具たるもの

そして運動は食欲もあおる


陽がさし 風がなびき ぽっかり月が現れる

雲が流れ 雨がそそぎ やがて雪が舞いあがる


そんな亥年初春です

         遠藤知世吉・建築設計工房


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