学生時代 1.

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建築家としての生まれが悪い。

その一つに学生時の建築への志しの低さにある。

多くの建築家は早い時期に建築を志し、理想を求め大学に入ります。
しかし僕の場合、建築にそれほど興味がありませんでした。
大学の自由な雰囲気に憧れ、ただ大学生になりたかったのです。

大学生は制服でなく擦り切れたジーンズを履いて授業が受けれ、自由な意見を言える・・少年はそんなことを考えていました。

そんなことを知っていたのか、家から言われたことは・・・自宅からの通学が条件。
(今思えば自分に情熱があれば絶対条件ではなかったかもしれません)

当時、郡山阿武隈山系の家から通える大学は3校。
私立歯科大は学費が高い、女子大学は無理、そうすると日本大学工学部しかありません。
工学部は土木・建築・機械・電気・化学の5学科。
小さい頃から絵画が好きだったことから「建築」を選びました。今から30年前です。

入学と共にボランティアサークルに入り、4年間熱中。精薄児や肢体不自由児施設を訪問。
少年は生意気にも「人はどう生きるべきか」などということに興味があったのです。
ある意味では純粋だったのかも知れません。

しかし単位は取らなければなりません。留年は認められない。
年2回の試験は情報戦。
先輩方から過去5年の試験データーを収集、集めた問題への対策を練ります。
結果、内容は理解が薄くても点数は取れるという勉強を繰り返しました。

長くなってきたので・・次回に続きます。

写真は憧れのロンシャンの教会。