信夫山にクマあらわる!

人口30万人弱の福島市。街の真ん中に信夫山がある。その山でクマ目撃が5月23日に3件。これまで猿や鹿はあったが、クマはちょっと…。どうも・・信夫山北側で松川に接しており、松川源流から野生動物が時折やってくるようだ。知る限りでは、クマは初めて。出没から10日ほどは市広報車がクマ注意を呼び掛けていた。その山の麓に当事務所がある。
今年、秋田ではクマにより何人も亡くなっている。

 野生動物専門家に聞く。

 「頻繁に熊が人里に現れるようになったのは、様々な理由がある。その中の一つに山奥に開拓で入った方が平地に下り、それまでの熊に対するディフェンスラインが山奥から人里に近くなった。その近くなったディフェンスラインを突破し時折クマがやってくる。
 さらにクマの環境が平成18年に大きく変わった。
今は熊の恋の季節だが、受精は一様に冬眠始めの時期で、受精後2カ月で出産する。そのため出産時期は同じ時期となる。
 平成18年秋は食料の木の実などが極端に不作で、冬眠間近の生後半年ほどの子供を抱えたお母さん熊はとても困る。このままでは冬を越せない。そこで母熊は危険を冒し子連れで、人里に降りてきてイモや柿を食べエネルギーを蓄積、冬を乗り切った。問題はその時の小熊。幼少期に人里に慣れ、大人になっても顔を出すようになってしまった。その状況が今も続く。
 この季節は人里に来ても熊にはメリットはない。イモや柿などの食料がないから。だから大人熊は来ない。この時期に人里に出てくるのは、そのような事を知らないフロンテア精神溢れる若熊、フロンテアベアなのだ。
 この時期、秋田のように山奥でタケノコ採り等で出会うのは大人熊なので危険は増す・・・」
とのことです。


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