4月に東京を通る機会があり、上野国立西洋美術館に寄ろうとしたが、月曜日閉館で断念した。
そこで5月末、再度朝1番西洋美術館を目指す。
目当てはミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。
この展覧会を知るまで彼を知らなかったが、天才ダビンチよりイタリアでの評価は高いと言う。生前彼は素行が悪く、果てはいさかいにより殺人を犯し逃亡中、亡くなる。ところがイタリアではユーロ導入前の紙幣にもなったと言う。殺人指名手配者が紙幣に、、そんな彼に一度会いたくなった。開館前に200mはあろう列に並ぶ。
彼は想像をはるかに超えていた。すごい!!。
看板の写真は「バッカス」、ワインの神。神様なのに妖艶な雰囲気と、光輝く静物の美しさに度肝をぬかれる。展示は彼の作品が11点もあり、その他は彼の影響を受けた画家の作品が中心。彼は別格で、次元が違っていた。中でも「法悦のマグダラのマリア」はすさまじい。3度前に立ち止まり、トータル20分は釘付けになった。カラヴァッジョの作品と認定後世界初公開。彼の作品は福島で開催されたオランダ絵画黄金時代のフェルメール・レンブラントの面々も影響を受けたというのも、至極当然。
彼の絵からは殺気や、哲学的なものが感じられる。
出てきた時は彼のファンになっていた。
西洋美術館正面
バーミヤン遺跡の天井画原寸大復元