年の瀬に思う

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 景気後退ばかりが飛び交う昨今。
米国発の訳の分らぬ不景気感に振り回されたくないし、少なくともこの状況は悪いことばかりではないはず。

 あれほど問題化している二酸化炭素排出においては朗報であり、地球にとっては良いと思われる。
さらに石油も安くなり、北半球で冬を迎える私達はとても助かる。

 建築では、職人さんがじっくりと納得いく仕事ができ、その技を磨き未来に伝えるチャンスの時期のようにも思う。
 また、この時期の建主は腰のすわった良い建築を造ることが出来るであろう。

 なにより、自由競争に明け暮れた風潮が、このままでは不味いのではないか、一緒に生きていかなければ・・などというふうに変わりつつある。
経済の暗雲だけでなく、人情という温かい風も流れていることを忘れたくない年の瀬である。

 突っ走るだけでなく、時には、立ち止まり考えなさい・・と言うことだろうか。来年は丑年。ちょうど良いのかも知れない。

 写真は福島市信夫山から見た市街地。