田植えのコジハン

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 福島周辺では田植えの季節。

 年に何度か、フランス料理とワインの会に参加します。

 シェフが腕をふるい、季節の食材を揃え、福島にいてフランスの香りを堪能できます。
 世界3大料理はフランス・中華・トルコ料理とのことですが、毎回ワインの会でのフランス料理の
奥の深さと繊細さには驚かされるばかりです。

 しかるに阿武隈山系育ちの小生。

 実はフランス料理より山菜や漬物好き。

・・・シェフの腕は確かですが、育った環境からなので ご勘弁を・・・。

 いままで一番、美味かったものは?中華でもトルコでも日本料理でもありません。

       「田植えのおにぎりと味噌漬け」です。

 幼少の頃、田植えは機械化していませんでした。
田植えは短期間に終わらせる必要があるため、手伝いの人が大勢で行います。
いわゆる結(ゆい)です。
猫の手も借りたい状態。そこで普段手伝わない野武士少年も手伝うこととなります。

 その10時と15時の休憩時は決まって、おにぎりと味噌漬け。
みんなで食べるおにぎりは格別。フキの葉っぱで清水を飲んだりもします。

 皐月の風と光、土と汗の香り、新緑、程よい疲れ、近隣の手伝いの人の笑顔・・・が海苔も
からんでないおにぎりを何倍にも美味くします。

 しかし田植え機の出現によりこれはなくなりました。

 この季節、胃が悪くなりますが・・・
お腹が田植えのおにぎりと味噌漬けを望んで、疼くのかもしれません。


 写真手前が田植え間近の田んぼ、後方アイボリーの建物が完成間近プロジェクト「結光」です。