カンプラと15の夜

 新ジャガが届く。

 この季節のジャガイモは格段に美味い!。
まだ福島産新ジャガ収穫にはちと早いはず。地中のジャガイモの大きさは十分です。しかし晴れの日が2・3日続いてから収穫しないと長く保管できない。本格的ジャガイモ掘りは梅雨明けに行うはず。(実家ではそう言っていた)
よって梅雨時のジャガイモは結構貴重で、しかも早いうちに食べなくてはならない。
長期保管しておくのは梅雨明け、夏真っ盛りに収穫した物とすべきなのです。しかるに今年の南東北地方は空梅雨の様相。もしかしたら今年はちょうど良いタイミングかも知れません。謎は深まるばかり。

 阿武隈山系(小生故郷)ではジャガイモをカンプラと言います。

「バンゲまでにカンプラ堀り、すっぺぇぃない」
    (訳 夜までにはジャガイモ掘りをしましょう)
「んだない」
    (訳 そうですね)
          ・・などと クッチャベル (訳 ・・などと親しく話す)。

 実際には前述の理由により、カンプラ堀りは暑い時でなければならず、あまり気温が上がらない午前中に行います。

 阿武隈地域は東北でも降水量が比較的少ないため、カンプラ栽培に向いてるのかもしれません。

 農家生まれで、手伝い嫌いで、しない 出来ない したくない 野武士少年。
よく「○○さんちの△△君は今日も手伝ってる・・成績も良いし」などとよく言われる。

 成績は変わらないが、カンプラ掘りは別。それは感動だからです。
地表の葉が枯れている状況の中、地中には想像以上の大きなカンプラがゴロゴロ。
もちろん小さいのもあります。それが美味い。採れたての小玉カンプラを揚げ甘味噌でからむ(料理名が思い出せませんが)、この季節しか食べれないものです。

 一方、我が家屋上の野菜畑。
他の物はなかなか思うようにはいかないのですが、カンプラは収穫の喜びを思い出せてくれるには充分でした。
 ここ数年、秋に種芋を埋めることを忘れ、感動を味わうことができないでいますが・・。
カンプラ半分の種芋が冬・春の間に10倍以上に変身。それは土・水・太陽のマジックの様です。

 予断ですが・・最近、住まいの内装を秋の収穫時の色合いで!・・などと。収穫の喜びの中での生活ってちょっと良いな~と思ってます。カンプラは夏なのですが。


 昨日、尾崎豊の「15の夜」を聞き、少年時代について書こうと思いましたが、急に新ジャガが届き、こんな内容になりました。 
 僕はジャガイモ好きのカンプラ少年だったようです。

 もうすぐ本格的暑い夏です。