情熱大陸2 ・・タヌキの家編

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・・・前回からの続き・・・

 獣医のクライアントとの初対面は自宅への訪問。僕が27歳の時。
記憶をたどるが、20年も超えるため記憶はあやふや。

 ショスタコービッチ?流れる薄暗い部屋、旦那さんは原稿の執筆中。

 彼はタヌキと暮す家がほしいと言う。
「この子は後ろ足が動かなく自然に戻すことができないので」と奥様。
足の不自由なタヌキを紹介される。
僕は子供の頃その愛らしさ?からか、タヌキと姉に呼ばれていたことを思い出し、その子の顔をまじまじと見る。(タヌキは夜行性のため2度目の訪問時に紹介されたのかも知れません)
 
 度肝を抜かれたのは夫妻の経歴。
彼は横浜国大院でロケット工学を研究、しかし都会の環境で喘息にかかった子猫と出会い、子猫と共に東京を脱出。夫婦でトラック野郎となる。
その後、トラック野郎の奥様の支えで大学に入り、獣医に。会った時は福島県家畜診療所に勤め一年後くらい、彼が30代後半の時です。

 彼の経歴はすごい。
が、それを支える奥様にはもっと驚かされる。彼女は小柄で品が良く、やさしい感じ。
そんなバイタリティーがどこに潜むのか、不思議でならない。
失礼な話だが、奥様あってこそのご主人。・・・良く考えれば、自分も含め世の男供は皆、そうなのかもしれない。

 夫妻は野生動物の話となると止まらない。
でも、僕も負けない。彼らは都会育ちだが、僕は田舎育ち。夫妻の知らないことを知ってる・・いや体に染み付いているはず。
 しかし山中での工事期間中、近くのタラの芽を取り夫妻に叱られる。タラの芽の2番芽を取ると枯れてしまうのだそう。僕の山の知識もこの程度のものと、情けなくなる。

 タヌキの家が完成後に訪問。すると、タヌキ以外にハクビシンの子3匹。
しかも、設計ポイントの一つ、リビング薪ストーブ設置予定場所レンガ張り部が三つ子の住みかになっている・・・。

 それを見て クライアント夫妻らしい家になったなぁ と思う。

 その後行くたびムササビとか狐とか。いろいろな動物の仮の宿となり、そこにストーブが置かれることはなかった。

 TVを見、クライアント夫妻の情熱はまったく止らないと思いました。