オランダ絵画黄金時代展・福島県立美術館

17世紀のオランダは絵画黄金時代を迎える。それは同時に社会経済の変革期でもあった。16世紀の宗教改革東インド会社に象徴される植民地政策による繁栄、スペインからの独立。その間オランダ民衆は豊かになり、アートマーケットもできた。そして貴族だけでなく普通の人も絵を買うようになり、絵画芸術の飛躍的発展を支えた。それまでの宗教や古代神話を描いた絵より、もっと分かりやすい題材が好まれたと言う。身の回りの風景や体験したもの、風俗や民衆の肖像画。見たことのある、身近な普段の出来事がモチーフとなる。オランダ絵画黄金時代は民衆の生活芸術だったとも言えよう。

 その代表格がフェルメール。彼は43歳で亡くなり、作品は30数点しかない。その内の1点「水差しを持つ女」が福島県立美術館に来ている。光のフェルメールの優しい光、清んだ透き通った色合いを味わう事ができる。

 一方、人間の内を描くレンブラント。戦いの女神「ベローナ」を優しそうなふくよかな女性によって描く。オランダの女性により、独立戦争のシンボルとして「ベローナ」を表現したという。モデルは奥方と言われる。レンブラントの心の内が垣間見れるようだ。

 今、その「オランダ絵画黄金時代展」が当事務所より歩いて3分の福島県立美術館で開催中!!。
                      http://www.rfc.jp/vermeerfukushima2016/index.html

 写真はそんなフェルメールレンブラントをイメージした1枚。ときどきベローナに変身する。

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