床ドン

季節は冬。
2014年流行語の一つに「壁ドン」が選定されたそうですが、我が家では「床ドン」が問題になってます。それはダイニングにおける暖房騒動です。
 
東北での建築では断熱や暖房の検討は欠かすことができない。特に暖房方法の選定は難しく、これを使えばベストというものは見当たらないのだ。どれも一長一短あることから、住まい方により選定することが良いと考えている。
しかしその中でも温水ルームヒーターを使うことが比較的多い。その理由の一つに60程度の低温温風が吹き出すため、温風がすぐ天井面に上昇せず、床面を這うように広がり足元もあたたかい・・ということにある。
 
しかし我が家は違う。我が家は内外RC打ち放しで解放空間となっているため少々寒い。特にダイニングは普通のファンヒーター使用しており足元が寒い。そこで一工夫した。ファンヒーターの温風をテーブル下に向け、上昇気流をテーブルの下で止める手法をとった。これは意外と快適で、特にファンヒーター側はあたたかい。食事後のリラックス時にはテーブルの脚の補強材に足をのせ、ファンヒーターに向かい新聞を読むなどは至福の一時となる。
 しかし元々テーブルの補強材、足を乗せるようには作ってない。一人乗せると二人目は窮屈だったり、直接温風を感じれなかったりする。無理に温風をあてようとすると、家人の足が床にドンと落ちる。これが「床ドン」である。
 
「壁ドン」はロマンチックな雰囲気のようだが、「床ドン」は気まずい雰囲気となり、時には不満が爆発することも・・。便利なだけでは味わえない、コミュニケーション。しかし不毛な戦いはしたくないものです。