タオルを考える

イメージ 1

 スナックなどに飲みに行くと、トイレに行くたびにおしぼりを渡される。トイレで手を洗ったばかりなのに、どうして?と思いながら、おしぼりでもう一度手を拭く。皆、よほど綺麗好きなのか?それとも、客に手を洗わない人が多いのだろうか?
一度「手は洗って来た」と言ってみようと思う。

 一方、自宅でのタオルの使い方は多種多様。その家や人の流儀が見え隠れする。

 洗顔一回毎にタオルを交換する家、マイタオルを持つ家、近くにあるタオルを使う僕。
先日、洗面コーナーに「家族分のタオル掛けが必要!」との要望があったが「これは自分のタオルは自分で管理する」と言うことだろう。洗濯はどのタイミングでするのだろう・・などと思う。すると・・自分が朝使用しカウンターに置いたタオルはどうなっているのだろう・・などと思い始め、新たな謎で打ち合わせに集中できなくなる。

 風呂でのタオルの使い方を考えると、さらに複雑になる。まず入浴でタオルを使うか?がある。いかにも洗いますというザラザラのものを使う場合もあるはずだ。そして洗いのタオルは家族で同じ物を使用するのか、マイタオルなのか。。または子供達と大人用に分けられている場合もある。しかしながら父上だけが別のタオルというのは少し悲しくなる。
そして、そのタオルは浴室に置くのか、洗面所か、それともそれぞれの個室に置くのだろうか。

 バスタオルを含めるとさらに複雑怪奇。家族で同じものか、別か。何日で洗うのか?。8人家族でそれぞれのバスタオルを持ち、1回ごとに洗いに出す家もあるだろう。その洗濯は大変だ。またバスタオルを使わず洗いのタオルで拭く人も、もちろんいるだろう。拭いた後はタオルを洗うのだろうか?
謎は深まるばかりだ。

 我が家では、体を洗ったタオルを湯船に入れることが問題になる。
ザラザラの洗いタオルは僕の肌には合わず、やわらかいタオルでないとイヤなのである。一方、自分の家でくらい湯船にタオルを入れても良いのではないかと思う。もちろん丹念そして丁寧にタオルは濯ぐのである。お風呂の中で温かなやわらかな濡れたタオルで顔を拭くのはまさに至福の時。そんな小さな幸せの営みが、妙な事から公となり、我が家の女性陣から「ありえな~い」などと非難を浴びることとなる。昔は娘達もタオルに空気を入れ湯船でブクブクした時は喜んでくれたではないか。ああ~あの日が懐かしい。
 そこで、最近は入浴にはタオルを2本持ち込む。しかしなんとなく違和感があり、なんとかならないだろうかと秘かに思っている今日この頃。

 このようにタオルの使い方は千差万別。タオルを考えることは家族や人を研究することにつながるはずである。