スウェーデンの掃除機

 最近の電化製品には心が痛む。
故障の場合、直すより買った方が安い。まだまだ使いそうなのだが、修理は割高になる。
製品コストを下げる結果なのだろうが、こんなことで日本製品は生き残れるだろうか?

 我が家には22年使っているスウェーデン製掃除機がある。
購入から2・3度故障はしたがそのつど修理、まだまだ現役だ。

 当時、彼は(彼女かもしれない)一般的掃除機の10倍位の価格だったが、家神のたっての希望で購入。
決め手は性能の違いだった。
一時期、高額だったため だまされたのでは? などと思ったこともあったが、今では彼を尊敬している。

 何より精神衛生上良い。
彼は使い続けることの喜び、物への愛着を教えてくれる。

 一方、JAPAN家電ときたら・・愛着を感じる前に買い直さなければならない。
使い捨てである。

 物を大事にすることは、それを造った人への愛着や尊敬が生まれる。物を大事にすることは人を好きになることであり、人を大事にすることに通じると思う。
使い捨て文化は物が機械で作られ、そこに人がいることを忘れさせる。

こんな文化の中で生きることは淋しい。
人もやがて歳をとるから・・・。

 古くなっても活き活きしてる味のある物を造りたいし、なりたい。

 使い捨ての物を造ってはいけないし、なりたくないのである。