おそらく建築設計をしていてフランク・ロイド・ライトを知らない人はいないと思う。
しかしアントニン・レーモンドの作品を見たことがなくても、それほど恥ずかしいことではないはず。
僕は昨年まで風の便りで聞いたような・・・そんな感じであった。
昨年秋、群馬音楽センターを見て驚く。
1961年完成の建築だが、その存在感に圧倒される。
(秋の夕暮れにあう建築なのかもしれない)
アントニン・レーモンド
1888年、チェコ生まれ。1975年88歳死去。
プラハ工科大学を卒業後、渡米。建築事務所を設立。
1920年、フランク・ロイド・ライトの補佐として、帝国ホテル建設のために来日。その後も日本にとどまり、事務所を開設。生涯のほとんどを日本で過ごし、前川国男、吉村順三ら多くの日本人建築家を育てる。
・・・要するにライトの弟子である。
しかし群馬音楽センターはライトの面影は少ない。
彼が73歳の時の作品である。