そもそもエコ、エコロジーは
生態学であり、生物と環境の関係を示します。そして今話題の地球温暖化や環境問題の本質は「より良い環境を後世に残すために何ができるか、すべきか」という事でありましょう。
その観点から、商屋改造プロジェクト「歴史と街並を大事にする家」をみると、次の3点がエコロジー的と考えます。
1. 先人の環境と、その思いを子孫(後人)につなぐ。残すということ。
2. 既存解体材料再利用(柱・梁・建具・天井板・石材 etc.)。
3. 増築部は新しい材料で断熱化構造。
建築データー
設計期間 2001年1月~2002年11月
工事期間 2002年12月~2003年12月 一部2004年工事あり
工事種別 増築・改造
用途 住宅
構造・規模 木造2階建て
敷地面積 117坪(9m×43m)
床面積 既存(改造・修復)45.5坪+増築35.5坪=81坪 解体部分30坪 蔵移動18坪
施工 (株)鈴船建設
本建築は明治初期約120年前建設であり呉服店、質店として使用。工事直前は専用住宅として使用されていた。市の街並(城下町)整備の一貫とする道路拡幅により、当時「店」と呼ばれていた部分を解体、蔵を15m移動し、蔵のあった部分に増築工事を実施した。敷地内高低差3.9m。
計画の特徴
.ライアント家族の歴史と街並を大事にする姿勢。
「家から出た人とその子孫のために家を残す」という判断。
▲海了昉燭諒震未箸掘中庭利用により採光・通風・プライバシーを確保。
F酩分は既存構造を保ち(修復)し、北側を断熱化。
・・南部(勝手と茶の間と呼ばれている部分)は外部扱いとした・・
げ鯊隆礼減猯岨藩僉
ヌ声と現代匠の協演。
この思い、後人につなげたいものです。