追悼!遠藤ミチロウさん盆踊り

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この夏も福島市街中心で盆踊りが行われた。プロジェクトFUKUSIMA!主催で2011年から毎年開催されている。大風呂敷を敷いた空間に、大友良英スペシャルビッグバンド演奏のなんとも贅沢な盆踊りは「今の福島を、これからの福島を世界へ」を旗印に北海道、東京、愛知など各地に踊りの輪は広がっている。

 

今年で9回目の福島での盆踊り。会場の一角では「追悼!遠藤ミチロウ 特別写真展」も行われていた。プロジェクトFUKUSHIMA!発起人の遠藤ミチロウさんはこの4月に逝去されていた。

 

プロジェクトFUKUSHIMA!ホームページ上の「2011・3・11、それは戦争が始まった日です。・・・」から始まる彼のメッセージが胸に響く。

http://www.pj-fukushima.jp/message_michirou.html

 

彼は

「・・・非力さを認め共有するところから、わずかな一歩でも前に踏み出せたらと夢見るのです。"FUKUSHIMA"の現実と真っ正面から向き合い、その現場から新たな文化を発信することが出来たら、私達の未来は"FUKUSHIMA!"という希望の一里塚を打ち立てることになるのです。・・・」

と言う。そして「・・・それがぼくの故郷です。」で結んであった。

 

福島で住む身。ここからの新たな発信に少しでも協力できれば、かすかな世界の希望の灯りを燈す事になるかもしれないと、にぎやかに舞う盆踊りの輪に思った。


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東南角の二世帯の家

初めての同居のため家「東南角の二世帯の家」が完成した。お嫁さんを迎え、お父さんは近くに東・南道路の角の明るい土地を用意した。それまでの住まいはあまり陽あたりが良くなかったからだ。家族は、玄関以外はすべて1・2階に分けた、世帯間のプライバシーと独立性を重んじる家を望んだ。東南角の二世帯住宅は「スープの冷めない距離」「程よい距離間」を一軒の中で実現を目指した住まいとなった。

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ふくしまの旧家特集記事

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本日発売!、ふくしま情報誌 monmo 2019年初夏号 。当事務所所員、実質的ドンでもある遠藤悦子が「ふくしまの旧家・歴史ある建物を訪ねて」特集記事P82~P89部分の案内・取材同行した記事が載ってます。住んでいる方のインタビューなどもあり興味深い。こんな記載はありませんが・・・ライターさんが昔のママ友だったのもただならぬ縁。福島県内の書店・コンビニetc.でお見かけの折は手にとってみて下さい。県外の方は取り寄せるか、福島県に来て!頂き読んで下さい。旧家の中には公開しているところもあり、
読んで、行って、見て、感じる。これもまた一計です。

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大熊町を行く

東京電力福島第一原発立地町で初めて、4月10日一部地域避難指示の解除がされた大熊町に先週初め行く。前日、首相出席での新庁舎開庁式が行われていた新庁舎、その日は閉じられていた。町民が「ただいま おおくままち」の一文字をつくった正面広場、駐車場にも人影は無く、強風と周辺道路工事音が流れる。隣接する建築中の復興公営住宅担当事業者さんから避難指示区域内での建築への思いを聞く。その情熱は見習うべきところあり。
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海秀の書・・建築プロジェクト名編 その3 建築の成り立ち

海秀こと遠藤悦子の書、3回目。

夫婦と猫と住まう家・・・
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「5匹の猫との家」は「猫」の絵に執着した書になり、草冠が耳と尻尾に進化した。

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息子さんがキャリアウーマンのお嫁さんと2人の娘さんを連れ、出向から戻って来る。初めての同居のための家づくり。家の形を模した「家」となり、家の中での孫娘さんの笑顔をイメージする。
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初夏に蛍が出現する小川がアプローチの家。「蛍」は自然の中で遊ぶ様、「家」は屋根形状を模し、屋内で遊ぶ様をイメージする。
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アクティブな家族を包む「土間の家」。お父さんのトライアスロンの自転車、及び、家とセットで導入した電気自動車の車輪のイメージが「間」となる。「家」は形状とお母さんのやさしさを表す。
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25年前住宅を設計し、2度目の設計依頼は美容室建築計画。市内3店舗目のお店は初めての新築計画。クライアントは「美容の仕事の集大成を造りたい!」と言う。おのずと建築にも書にも力が入る。「+℃」は髪型を意識した書。建物は書の東洋的雰囲気ではなく、ユニオンジャックをイメージしたものになる。
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初めての同居に御両親が用意した土地は、東と南道路を持つ日当たりのよい土地。陽あたりだけでなく、風通しの良い清々しい家を目指す。「家」は風の流を意識した書とし、人が集まり楽しむ様を「世帯」の文字に込めた。
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「海秀の書・・建築プロジェクト名編」はひとまず最後となります。御清読ありがとうございました。