この夏も福島市街中心で盆踊りが行われた。プロジェクトFUKUSIMA!主催で2011年から毎年開催されている。大風呂敷を敷いた空間に、大友良英スペシャルビッグバンド演奏のなんとも贅沢な盆踊りは「今の福島を、これからの福島を世界へ」を旗印に北海道、東京、愛知など各地に踊りの輪は広がっている。
今年で9回目の福島での盆踊り。会場の一角では「追悼!遠藤ミチロウ 特別写真展」も行われていた。プロジェクトFUKUSHIMA!発起人の遠藤ミチロウさんはこの4月に逝去されていた。
プロジェクトFUKUSHIMA!ホームページ上の「2011・3・11、それは戦争が始まった日です。・・・」から始まる彼のメッセージが胸に響く。
http://www.pj-fukushima.jp/message_michirou.html
彼は
「・・・非力さを認め共有するところから、わずかな一歩でも前に踏み出せたらと夢見るのです。"FUKUSHIMA"の現実と真っ正面から向き合い、その現場から新たな文化を発信することが出来たら、私達の未来は"FUKUSHIMA!"という希望の一里塚を打ち立てることになるのです。・・・」
と言う。そして「・・・それがぼくの故郷です。」で結んであった。
福島で住む身。ここからの新たな発信に少しでも協力できれば、かすかな世界の希望の灯りを燈す事になるかもしれないと、にぎやかに舞う盆踊りの輪に思った。