ハードボイルド的珈琲のすすめ

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自分は珈琲族だ。毎日4・5杯は飲む。しかし豆はそれほど凝ってない。

 先日、珈琲に凝る友人を訪問した。彼は無類の珈琲好きとみえ、豆にも凝りサイフォンで入れてくれる。最近、とても気に入った豆を見つけたと、その香りの良さを話しながら、いれてくれた。その間、その豆の詳しい説明を聞いたが、それはフランス料理でのソムリエのようで、あまり頭に残らなかった。

いよいよ出来上がった。飲んでみると薄い。自分は濃い珈琲が好みだ。僕は正直に「香りは良い。でも薄い」と言う。「いつもこんな薄いのを飲んでるの?」と恐る恐る聞いた。彼は珈琲に凝っているのだ。すると「午後に濃いのを飲むと眠れなくなる」と・・・。自分のコーヒー好きはもう少しハードボイルド的嗜好が必要で、温泉卵的ゆで卵のような珈琲は苦手なのだ。

日曜日の朝は決まってエスプレッソマシンで入れる。それをF.L.ライトのコーヒーカップになみなみと注ぎ、BS日テレ「イタリア小さな村」をみるのが日課だ。そこには時折同じエスプレッソマシンが映り、まるでそこを訪ねた気分にもなる。そしてこんな暑い日の珈琲はこのくらい苦くなくちゃねーと思う。